もうすぐハロウィンですし、ちょっと怖い話でも。
秋ですね。秋と言えば、食欲の秋、読書の秋……そう、Helloweenです。
今回はハロウィンに関係あるような、別に関係ないような、ちょっと怖くて気持ち悪いトロントでの発見をお話ししたいと思います。
早速ですが、私は虫が苦手です。
ひとり暮らしをしていた時、家を選ぶ時の条件の中に、”6階以上の部屋”というのがありました。
もうご存じかもしれませんが、マンションの部屋というのは同じ建物、同じ間取りでも、高い階にあればあるほど家賃が上がるものです。それでも私が6階以上の部屋を選んでいたのは、「6階以上なら虫が登ってこない」と聞いたことが理由です。(尚、6階以上でも虫は出ます。8階でも残念ながら出ました。でも2階建ての実家よりは少なかった)
セミとイニシャルがGから始まる虫が本当に無理な私は、常に6階以上の部屋を選んで住んできたのです。
トロントは冬が長く、寒いときにはマイナス20℃や30℃になる街です。こんなに寒い街なので、「怖い虫なんて、そんなにいないでしょ」と勝手に思い込んでいました。6階以上に住むなんて贅沢は言ってられないし。
これを人はフラグといいます。
というわけでして、今回はトロントで出会ってしまった日本で見たことがない虫の話です。
ちなみに写真はありませんし名前も知りません。というのも、写真を撮るほど近づくなんて怖くて無理ですし、名前を知ろうと検索すると写真が出てきてしまってダメージを受けるからです。南無。
①蛾とバッタのハイブリッドな虫
この生き物は暖かくなった6月くらいからよく見るようになり、寒くなり始めた9月下旬くらいに見なくなった虫です。
私が住んでいるシェアハウスは、大通りから一本入った、住宅の集まる小道沿いにある家で、とっても穏やかな雰囲気の場所にあります。大通りに出ると車通りはかなりありますが、小道には住民しか入ってこない(入ってくる必要がない)レベルの小道。この小道に、この虫野郎がよく出ました。
怖いのでまじまじと見たことはないのですが、止まっているときのパッと見はバッタのような形をしています。ちょっと細長い感じ。
遠目で見るとバッタにしか見えないものの、飛ぶ時は蛾や蝶のように羽のようなものを広げるので、飛んでくる範囲がバッタの比じゃありません。バッタがジャンプする跳ぶだとしたら、この虫は蝶や蛾のように羽ばたく飛ぶとジャンプの跳ぶの中間くらいの能力があります。だからこそ、少し遠くにいても飛んでくる可能性があって怖いのです。
この虫が出たときに何が困るかと言いますと、逃げ場がないということ。
小道によく出てくる、かつ飛んでくる範囲が広い虫なので、道の真ん中にいられると、避けて通ることが難しいのです。そっと脇を通ってみたりもしたのですが、努力も空しくほぼ100%の確率で飛んできます。なので、小道でこの虫を見かけたときはおとなしく道を譲り、自分は道路の脇を歩くようにしています。車のほうが虫よりも避けて通ってくれるからね…。
一つありがたいのは、4ヶ月弱だけの付き合いだということです。
期間がそんなに長くないので、怖いけれど何とか対処できます。怖いことに変わりはないけども。
②エビ寄りのムカデのような虫
もうひとつの虫は何が最悪かというと、出る場所が家の中なんです。逆に、家の外では見たことがありません。
家の中であれば見かける場所は残念なことに幅広く、キッチンやシャワー室といった水回り(トロントはバスタブのないシャワーのみの物件も多いです)や、部屋の中までやってきてしまいます。お願いだから部屋には来ないでほしい。
ほぼムカデのような形をしているのですが、胴体があまりしっかりがっつりしていなく、色も薄めです。これもまた怖くてまじまじと観察したことがないので、少しあいまいですね。でも、ムカデっぽさがメインでありつつも、水の中で泳いでいる小エビのような薄い色と長い触覚を持っていたような。
あとムカデほどは長くないような気もします。(虫が苦手すぎてムカデをちゃんと見たこともなく、調べることもできないのです。笑)
家の中に出てくる以外で、この虫の厄介なところは、冬でも容赦なく出てくるということ。
トロントの冬は長く、11月には雪が降り始めて今年は5月の頭まで雪が降っていました。半年は雪が降っていたことになりますね。
そんな寒い冬の間でも、この虫は出てきちゃうんです。初めて見かけたのもこの前の冬で、部屋の壁を這っているのを見つけてしまい凍り付きました。思わず逃げ出してしまったので、そのあと件の虫がどこに消えていったのかはわかりかねます。
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以上、私がトロントで出会ってしまった見たことのない虫たちでした!
もしこれらの虫の名前に心当たりがある方がいらっしゃったとしても、「教えてあげよう!」などという優しさは全く不要ですのでご安心ください!!(必死)