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使う機会があるかはあなた次第!?Bar&Pub仕事用の英語

ご無沙汰しております。Akariです。

今回のトロントは例年ほど寒くなくて過ごしやすいな~なんて思っていたら本日は大雪予報です。せっかくワインでも買いに出かけようと思っていたのに…(雪に負けず行くかもしれないけど)

 

ひとまずは家にこもって過ごそうと思うので、これを機にトロントのローカルパブ働いてて耳にした(でも日常ではあまり使わない)英語」をいくつか紹介しようかなと思います。

難しい表現や単語でないし耳馴染みはあるけれど、バーやパブだとこんな意味合いで使われるのか!と驚いた表現や単語を中心にご紹介します。

※私のパブは50代以上の方たちがメインの年齢層高めなところなので、もしかしたら古い表現な可能性もあるよ!

 

Bar&Pub仕事用の英語

TAB : Do you wanna keep your tab open?

この『tab』という英単語を説明するために、まずカナダのバーやパブでの支払いのシステムを説明しますね。

カウンターでお酒を注文するようなバーやパブでは、①注文都度に支払いをする、もしくは、②注文した内容をレジに登録しておいてもらって後からまとめて支払いをする、の2つのシステムがあります。お店の規模やルールによっては①の都度払いしかないことや、②のまとめての支払いにはクレジットカードを預ける必要があることも。

この②のまとめ払いの時のレジの登録を『tab』といい、tabをopenにしておく、というのは都度払いをせずに登録を保持して追加していくときのことを指しています。

なので、バーでは注文の後やドリンクが運ばれてきた後に「Do you wanna keep your tab open?」と後からまとめ払いにしたいかという意味合いで聞いて、まとめ払いをしたいと言われた場合はクレジットカードを預かったり、どのお客さんの登録かわかるように名前を控えたりします。

 

ちなみに!

『tab』というのは和訳すると『勘定書』という意味があるそうですが、レシートともまた違うみたいです。日本語でも少し馴染みがない表現ですね。

かんじょう‐がき〔カンヂヤウ‐〕【勘定書(き)】
読み方:かんじょうがき

売掛金・代金の請求書。かんじょうしょ。

「勘定書(あいそづかし)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

 

ROUND : Can I get you another round?

『round』というと形容詞の『丸い』という意味でご存じの方が多いとは思いますが、バーでは『全員分のドリンク』という名詞として使われます。

例えば、5人のグループで来たうちの一人が「I'll buy the first round」と言ったとしたら、その人が5人全員分の初めの1杯を奢る、という意味になります。店員としてもグループ全員に対してもう1杯ドリンクが飲みたいか聞きたいときは「Can I get you another round?」「Would you like another round?」と聞くことができます。お客さんから「Can we get another round?」

注意点があるとすれば、全員分というニュアンスが含まれるので、ひとりでいらっしゃったお客さんに使うのは違和感があるかもしれません。わかんないけど!(笑)

 

ON : Is this on you?

前置詞の代表と言っても過言ではない『on』ですが、代表であるからこそいろんな意味で使われます。バーやパブなどでは、誰の支払いになるかを指すための前置詞として大活躍する表現です。

『on ~(me/you/人の名前 etc)』で、『~の奢り(直訳:~に乗せる)』という意味になります。バーやパブに友人同士で来ている人たちは、お互いにドリンクを奢りあうことが多いので、非常に便利で使う機会がかなり多いのです。基本的には注文した人の驕りになることが多いのですが、曖昧な時は「Who can I put this on?(誰の会計に乗せればいいですか?)」や「Is this on you?(あなたの奢り?)」などと聞いて確認しておくのが大事です。

 

CUT OFF : They are cut off.

バーやパブで避けて通れないもの。

そう、酔っ払いたちです。

トロントのあるオンタリオ州ではお酒を提供する店員になるために資格の取得が必要で、もしお客さんが飲みすぎてトラブルを起こしたり、飲みすぎたお客さんにトラブルが起きたりした場合は、お店とお酒を提供した店員の責任になります。(ルール上はね)だからこそ、飲みすぎているな?と思ったらお酒の提供を中止する、という判断が必要になることも。この時に使う表現が『cut off』なのです。

日本語に訳すのが難しい表現なので、意味合いで説明しますね。

お店の中でかなり酔ってきているのがわかる団体がもしいたとして、「They are cut off」と店員同士が確認している場合、その団体へのお酒の提供を中止する、ということを意味します。トラブルになりかけている場合は、退店を促すこともあります。

ちなみにですが、ここでのcutは動詞の受身形。受身でも形が変わらないからちょっとややこしいですよね。

 

OWE : How much do I owe you?

ここまで紹介した英単語・英語表現は中学英語で見たことがあるものが中心だったかと思います。ですが、『OWE』はそれより少しだけ耳馴染みがない単語かもしれません。

直訳すると『(お金などを)借りている』という少し仰々しいような意味ですが、私のパブでは比較的カジュアルに「How much do I owe you?」「いくらの支払い?(直訳:いくら支払いの義務がありますか?)」と会計の合計金額を聞くときに使われることが多いように思います。

あと、一度支払った後にまたドリンクを頼んで、自分がもう支払ったかどうかわからなくなったお客さんが「Do I owe you money?(支払い残ってる?)」と聞いてくることもあります。

 

また、パブやバーに限らず「I owe you one.(あなたに借りができたよ」というのは、相手が何か助けてくれた時などによく使う便利な表現です。

 

SETTLE DOWN : I'm gonna settle down.

こちらも耳馴染み度としては少し低めかもしれませんが、『settle down』はもともと『腰を落ち着ける』という意味の動詞表現です。「飲み屋で腰を落ち着けるって?」「テーブルにつくってこと?」と思うかもしれませんし、そういった意味合いで使われることもあります。ですが実は、これも支払いに関する表現にもなるのです。

この表現も直訳が難しいので、例で説明しますね。例えば、ビールのグラスが空きそうなお客さんに「Would you like another beer?(もう一杯いかがですか?)」と聞いたとします。そこでお客さんが「Actually I am gonna settle down」と言った場合は、もうお会計を済ませたいと思っていることを意味しています。

『Pay(支払う)』などの直接的な支払いに関する単語が入っていないので、始めは混乱した表現ですが、なんとなくお客さんの所作で意味が理解できるようになりました。

 

 

以上、一部ですがカナダのバーやパブ役立つ仕事用英語紹介でした。

私が住んでいるのはカナダのトロントなので、アメリカやイギリスなど違う国だと表現も異なるかもしれません。でも、いくつかは使えると思いますので、英語圏のバーやパブでお仕事をしたい方は覚えておくと便利かも!です!

カウンターのあるパブやバーは、店員とおしゃべりしたいお客さんが来ることも多いので、英語力アップのいい機会にもなりますよ◎